日本人の１０人に１人が１回はかかるであろうと言われている病、それがうつ病です。最近の社会は個人主義の台頭などもあり、自分の力だけで何とか乗り切るというプレッシャーや、経済的な不安などもあり、心の健康を害する場合が年々増加しているのです。
「うつ病は心のカゼ」という言葉も、それだけありふれた病気だという意味で捉えられるぐらい、この病が社会の中でも当たり前になってきたことを意味しています。でもうつ病は、風邪薬を飲めば症状が改善する・・・というように、簡単に回復を見出すことができない病です。だからと言って、適切な治療を行わないと、仕事や学業などで、思うように思考ができなくなったりするなど、社会生活に与える影響もかなり大きいのです。たん夏風邪とは一緒にできません。
そしてうつ病には、「自殺志望」の思考に至るまでの重傷な事例があります。もし専門医の力を借りて適切な治療を行わないと、１０人に１人は自殺に追い込まれてしまうという統計もあります。風邪を引いただけで死にたいと思う人はいませんが、うつ病の場合は最悪死に至ってしまうことだってあるのです。ですから、しっかりと病状を把握し、適切な治療を行うことが必要です。
また病状が悪化して働くことができなくなると、収入も減っていきます。 今まで貯めた銀行の貯金などを切り崩す生活となり、経済的な安定が得られなくなります。また社会的にこれだけ経済不況なので、あらためて職を得て賃金を稼ぐことも難しいでしょう。お金が心の安定を築きますので、金銭面の心配もつきません。
今回は、うつ病がなんであるか、うつ病になりやすい兆候は何かなど、うつ病に関する知っておくと便利な知識をご紹介します。あなた自身の心の状況をセルフチェックして、うつ病の予防や治療に役立てていただきたいと思います。